| SARS(重症急性呼吸器症候群) |

「SARS:重症急性呼吸器症候群」
香港・ハノイに端を発したSARSは、原因もSARSコロナウィルスと特定され、感染経路も、飛沫感染と接触感染であること、高熱が出て1−2日するまでは殆ど感染力がないこと、などが分かってきました。
コロナウィルスは暖かく湿った環境では活性が低下することから、梅雨時になれば"鎮火する"だろうと予想されていたとおり、新患者の発生は無くなり、WHO(世界保健機構)から「終息宣言」も出されました。 …が、これは決してマスコミの言う「SARSを封じ込めた」と表現できる"勝利"ではありません。寒く乾燥した時期には必ずや活性を高めイタズラを再開するものと予想されます。
これまで診断基準は@38℃以上の発熱、A急性呼吸器症状(痰のからまない咳、息苦しさ、呼吸困難、低酸素血症、胸部X箋写真の肺炎像)、B発症10日以内にSARS発生地から帰国(又はSARS患者との接触)を3つとも満たし、且つ、非定型肺炎、インフルエンザ、結核などが否定されること、で、これらのどれを欠いてもSARSではない、とされてきました。
しかし、"SARS発生地"が無くなった"これから"は、Bの条件が無くなります。
…ということは、冬場に流行するインフルエンザとの鑑別が極めて難しくなることになります。
9割の人は"風邪"程度で治ってしまう、とはいえ、ご老人や体力の落ちた方には、やはりコワイ病気ですので、インフルエンザに紛れて流行することは是非とも避けたいところです。
冬場を迎える前に、外出から帰っての"うがい"や、随時の手洗い励行、といった習慣をつくっておきたいものです。
また、インフルエンザは予防注射(ワクチン接種)でかなり防げますし軽症化可能ですので、11月頃から実施される予防接種を積極的に受けることをお勧めしておきます。
当院はSARSの受入病院の1つです。また、予防接種外来も行なっています。
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