後期臨床研修医(専修医)募集案内

 1.専門医を目指す医師の皆さんへ

弘前病院長 五十嵐勝朗

医師として活動するとき、専門医の資格を持っていることは重要なことです。その理由は2つあります。一つは社会的要因です。家庭医等、総合診療的な医療は、勿論重要で、医師たるものその能力をもつことは必須です。しかしながら、多くの患者様はやはり、専門的知識、技術を持つ医師を受診する傾向にありますし、そのことは間違ってはいません。その分野での最高レベルの診察を期待することは当然であるからです。もう一つは医師としての自信の問題です。いかなる人も己の拠って立つ所を求めます。生活、仕事においても己の居場所を確認できることが大切です。医師の仕事においても、自分の身が心地よく収まる所が必要です。それが専門です。最新の知識と技術を修得し、患者様への治療に反映させることができるからです。その専門性をもつことで、医師として、人間としての自信が生まれます。
それではどこで、専門医研修をすればよいか?ということですが、答えは明白です。それは、熱意のある医師が揃っていること、指導医自信も日夜研鑽を積んでいること、そして医師同志も切磋琢磨できている病院であることです。また専門医育成の教育であっても、診療科を越えた連携があることが大切ですし、臨床研究に積極的に取り組んでいることも重要です。さらに病院として専門医育成のための教育環境を整えている必要があります。弘前病院は、十分皆さんの期待に答えられるでしょう。
今、弘前病院は変わりつつあります。その中で皆さんの力を遺憾なく発揮して下さい。先輩医師たちが、熱い指導をしてくれること請け合いです。またコ・メディカルの絶大な協力も待っています。
ぜひ、国立病院機構 弘前病院での後期臨床研修を!

医局会議風景(平成18年9月28日)

2.病院機能からみた当院の特色
当院は16診療科を標榜する青森県津軽地域の基幹医療施設であり、「がん診療」、「成育医療」を中心に、専門的かつ高度の医療を展開することで地域に貢献し、また、医学部学生(弘前大学)の臨床実習教育の一翼を担っている。
当院には、母子医療センター、NICU(新生児特定集中治療室)、ICU(集中治療室)があり、がん診療施設、難病専門医療施設、第二次救急輪番制病院、救急告示病院、臨床研修病院、エイズ拠点病院として機能している。

1)がん診療
入院患者数の43.8%(調査:平成17年11月第3水曜日)を占めており、特に消化器がん、骨軟部悪性腫瘍等の手術、化学療法を中心に診療成績が向上している。
2)成育医療
母子医療センター、NICUを中心に高度な医療を提供している。
3)救急医療
救急告示、二次救急輪番病院に参加し、救急医療活動を行っている。また、小児科における救急24時間受け入れ体制を整備している。
4)エイズ治療
エイズ拠点病院の指定を受け、受け入れ体制の充実を図っている。
5)被ばく医療
二次被ばく医療施設として受け入れ体制を整備している。
6)その他

専門医療として難病(難治性肝炎)の治療を、特殊外来として「更年期外来」、「不妊外来」を、専門外来として「補聴器外来」、「ストーマ外来」、小児慢性疾患(アレルギー、内分泌)外来」、「発達外来」を開設しており、「セカンド・オピニオンルーム」、「女性専用外来」も設けている。

3.研修理念・研修の特色・到達目標

1)研修理念
臨床経験豊かで熱意のある当院専門医の指導のもとで、先端的な医療を誠実に実践しながら、専門医資格の獲得をめざします。また、診療科横断的な症例や勉強会等を通して他科医師の指導と協力を得、医師としての総合力を身に付け、それを高めることに努めます。

2)研修の特色
当院では国立病院機構の方針に沿った後期臨床研修制度を採用しています。当院での後期臨床研修中に、国立がんセンター、国立循環器病センター、国立国際医療センターなどの国内のナショナルセンターをはじめとする国立病院機構内の施設での研修が可能です。ナショナルセンターなどでの研修中の給与も当院が支給します。後期臨床研修終了後は国立病院機構が認定を行い、認定証を発行します。また条件を満たした場合、後期臨床研修中にNHO(国立病院機構)と米国のVHA(退役軍人健康丁)との提携による退役軍人病院への海外留学が可能です。

3)到達目標
1.各研修コースおよびこれらのコースを構成するプログラムに設定した経験すべき疾患の症例数および手技を修得する。
2.臨床研修制度で指導医の役割が果たせる。
3.医療安全推進者の役割が果たせる。
4.診療録管理ができ、診療統計が活用できる。
5.学会発表、治験などの臨床研究活動ができる。
6.学会等の各診療科専門医、認定医の資格を修得する。


 4.後期臨床研修医を募集する科、募集人数、採用時期

1)募集する科および募集人数
・整形外科  若干名
・消化器科  若干名
・小児科   若干名
・麻酔科   若干名
・呼吸器科  若干名
・産婦人科  若干名
2)採用試験日と方法
受験者の希望する日に面接を行います(面接時に持参していただく資料等は連絡します)。
3)採用時期
試験に合格すれば、適宜、採用します。


 5.臨床研修プログラム

詳細はそれぞれの科の指導医にお問い合わせください。


 6.処遇・勤務条件

(1)身分
勤務形態:常勤医師(勤務時間 週40時間)
(2)給与等(平成18年7月1日現在)
1)給与
1年目(月額):518,842円
2年目(月額):538,933円
3年目(月額):559,024円
2)賞与
年間4.4月分
3)手当て
住居手当:借家は最高27,000円支給
通勤手当:55,000円まで全額支給
(3)休日・休暇
4週8休
年次有給休暇(一暦年20日)
その他夏季休暇等の有給休暇あり
(4)時間外勤務
有(手当ては規程により支給)
当直:有
(5)保険
第二共済組合(健康保険、年金)に加入
(6)健康管理
定期健康診断年1回
特殊健康診断年2回
(7)医師賠償責任保険
個人加入
(8)外部の研修活動への参加
認める。(参加費負担は院内規程による。)
(9)託児施設


 7.当院の指導医からのメッセージ

1)整形外科

部長 柿崎 寛

*整形外科では、外傷はもとより関節・脊椎の変性疾患に対し、手術治療を中心に積極的に取り組んでいます。平成17年は人工関節手術119件と青森県内では上位を占め、脊椎手術は41件でした。また青森県で唯一骨軟部悪性腫瘍を治療する施設として高い評価を頂き、青森県外からも多くの患者様が受診しています。放射線科や病理部門との密接な連携のもとで診断・治療を行っています。
*当科で研修していただければ、整形外科疾患全般について広く、かつ深く修得できるものと確信しております。

2)消化器科

部長 中畑 元
副院長 佐藤年信

*消化器科は消化器内科、血液内科、膠原病内科、一般内科の役割を担っており、津軽地域の基幹病院として、日夜診療に努めております。
*後期研修の目的とは、初期研修において広く身につけた知識・技術をさらに高め、より専門性を持った知識・技術を修得し、専門医として将来を目指すための第一歩であります。
*当科は大所帯ではありませんので、お客様気分での研修となることはなく、まさに現役バリバリの指導医からマンツーマンで知識・技術を吸収できる環境です。かつ指導医は県下隋一の内視鏡の名手でもあり、上部・下部消化管悪性腫瘍の切除から胆・膵内視鏡の治療テクニックまでを幅広く、つぶさに間近で見ることができます。
*豊富な症例(院内患者数No.1)により急性疾患、慢性疾患、悪性疾患など偏りなく学べ、化学療法症例も多く消化器癌、血液悪性腫瘍の治療も会得できます。
*青森県は医師不足の悩まされており、意欲・熱意のある君達に第一線で活躍してもらうために、当科での研究を是非活用してもらいたい。
  

3)小児科 

医長 野村由美子
医長 杉本和彦

*津軽地域新生児医療のメッカ
津軽地域全体の重症妊婦、新生児の治療施設です(NICU+GCU 16床、産科27床)。市内産科開業医院や近郊自治体病院から日夜を問わず、母体搬送70~90例/年、新生児搬送50〜70例/年あり低体重児や重症新生児の治療をしています。当科での後期研修プログラムには周産期研修として産科研修が6ヶ月あります。また周産期新生児専門医・指定研修施設で専門医となるための指導医のいる施設です。
*小児科全般、重症患児も 
小児科外来には年間13、000名、入院760名、小児救急患者2400名程です。特に地域開業医院からの紹介、重症児が約35%。主治医として病態の理解と診断力、治療とそれに必要な技術を修得する事ができます。広域小児救急輪番制開始から担当機関として多くの患児を治療し、救急患児の対応、処置、治療の進め方を研修できます。救急こそ「チーム医療」が体感できます。
*「未来ある子供達の健やかな成長を願う」熱意ある小児科医となるために、皆さんが当院での後期研修をすること指導医一同期待しています。
             

4)麻酔科

医長 工藤 明
医長 松野伸哉

*当院は日本麻酔科学会の指導病院、ペインクリニックの認定医研修指定病院に認定されています。また集中治療の専門医がおり、将来的には集中治療専門医研修病院の認定を目指しています。
*2年間の研修で麻酔科標榜医の資格を獲得でき、さらに2年間の研修を終了すれば麻酔専門医の受験資格を得ることができます。日本ペインクリニック認定医の資格獲得も可能です。
*当科の研修の特徴は臨床研究の充実です。麻酔分野で最優秀の臨床研究に与えられる青洲賞(2006年度)を受賞しました。世界的な研究を目標に、有名英文ジャーナルへの投稿、国際学会発表を行っています。このように一流の臨床家、研究者の育成に頑張っています。
*当科は和気あいあいとした雰囲気です。「安全な麻酔とは何か、麻酔の達人とは何か?」について共に勉強しましょう。また当院は院内保育所もあり、女医さんの研修にも最適です。労働時間についても考慮いたします。

   

5)呼吸器科  

部長 中川英之
医長 山本勝丸

当科の特徴は、肺癌、びまん性肺疾患を中心にプライマリケアから人工呼吸管理を必要とする重症呼吸器疾患まで症例が豊富で、幅広く経験できることです。呼吸器専門医の少ない本県にあって、診療圏は津軽地域のほぼ全域にわたっており、日々、使命感・充実感をもって診療にあたっています。皆さんと一緒に仕事が出来ることを楽しみにしています。

6)産婦人科 

医長 佐藤春夫
医長 真鍋麻美

当院の産婦人科は、産科・婦人科ともに、とにかく症例が豊富です。周産期分野では地域の拠点病院に指定されており、周辺の病院・医院から様々な母体・新生児が紹介・搬送されてきます。現在なにかと話題になっている前回帝王切開・癒着胎盤の子宮全摘例も今年度すでに2例経験しています。婦人科悪性疾患の手術・化学療法も多数経験できます。優秀で気さくなコメディカルとともに、おじさんたちとお姉さんたちがやさしく、かつ徹底的に鍛えてあげます。  


 8.応募等連絡先

応募される方、詳細をお聞きになりたい方は、以下のそれぞれの科に連絡してください。

・整形外科  整形外科部長 柿崎 寛
(e-mail:kakisan@hirosaki-lan.hosp.go.jp)
・消化器科  消化器科部長 中畑 元
(e-mail:haji@hirosaki-lan.hosp.go.jp)
・小児科   小児科医長  野村由美子
(e-mail:nomura@hirosaki-lan.hosp.go.jp)
・麻酔科   麻酔科医長  工藤 明
(e-mail:emiko@hirosaki-lan.hosp.go.jp)
・呼吸器科  呼吸器科部長 中川英之
(e-mail:nakahide@hirosaki-lan.hosp.go.jp)
・産婦人科  産婦人科医長 真鍋麻美
(e-mail:mami@hirosaki-lan.hosp.go.jp)
・待遇関係その他 管理課長 齋藤侯智
(e-mail:hiroskan@hirosaki.hosp.go.jp)

その他、お問い合わせ先
国立病院機構弘前病院 管理課長 大類 靖
e-mail:hiroskan@hirosaki.hosp.go.jp

電話0172−32−4311(内線:111)